わたしたちは毎日食べ物を食べて生きています。その食べたものは、消化管を通り、24〜72時間かけて消化され、栄養が身体の中に吸収されます。その消化管の中で一番長いのが大腸です。その大腸はどんな働きをしているのでしょうか。
腸の働きや役割を知って、腸を健康に保ちましょう!
腸の役割は?
腸は、わたしたちが食べたものの栄養素を身体に吸収されやすい形や大きさに分解してくれます。それは消化と呼ばれています。
消化とは?
食べ物を食べると、まず口の中のだ液や胃の消化液で炭水化物やたんぱく質が分解されます。そして、大腸で炭水化物やたんぱく質、脂肪がさらに分解されます。 腸の内側には絨毛と呼ばれるヒダがあり、分解された栄養素はそこから体内に吸収されます。
排出とは?
そして、栄養が吸収された後の食べ物のカスから水分が吸収され、不要なものは便として排出されます。腸の働きが乱れたりすると、水分がきちんと吸収されずに便秘や下痢を起こしてしまいます。
消化吸収の流れとしては、
- 口から食べものが入る
- 胃の消化液でドロドロの状態になる
- 十二指腸に入ると消化、吸収が始まる
- 小腸で栄養素が吸収される
- 大腸は消化の仕上げをする
- 大腸で水分が吸収されたあと、便として排泄される
となります。
健康な腸とは?
わたしたちがふだん元気に過ごせているのは、腸が栄養をしっかり消化吸収してくれているからです。その働きがひとつでも狂ってしまうと、体調を崩したり、感染症にかかりやすくなってしまったり、アレルギー反応が出やすくなってしまうのです。なので、腸の健康を保つことが元気に過ごすカギとなります。
腸内フローラとは?
わたしたちの腸内には100兆個以上の腸内細菌が腸の壁に生息しています。それが花畑(Flōra)のように見えるので、腸内フローラと呼ばれています。
腸内細菌とは?
腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌があります。
この3種類の腸内細菌が、善玉菌2 : 悪玉菌1 : 日和見菌7 のバランスで保たれていることが理想のバランスです。
日和見菌は善玉菌が優位だと善玉菌になり、腸内で発酵活動を行います。悪玉菌が優位だと悪玉菌になり、腐敗活動を行います。なので、腸内環境を整え、善玉菌を優位に保つことが大切になります。
腸内環境を整えてくれる食材
腸内環境を整えるためには、腸に良い食材を摂取することが大切です。
乳酸菌
腸内細菌である善玉菌は腸内環境を整えてくれます。乳酸菌を摂取すると善玉菌を増やすことができます。
乳酸菌を摂取するための食材は、ヨーグルト、納豆、チーズ、味噌、キムチなど
食物繊維
食滅繊維は善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすことができます。
食物繊維を摂取するための食材は、キャベツ、さつまいも、おから、きのこ、ごぼう、玄米、わかめなど
たんぱく質
腸内細菌の主成分はたんぱく質です。たんぱく質を摂取すると、新しく腸内細菌が生まれます。
たんぱく質を摂取するための食材は、肉、魚、たまご、大豆製品など
ビタミン
ビタミンには抗酸化作用あり、腸内環境が乱れる原因のひとつである活性酸素を排除してくれます。他にも血液の循環を良くしてくれる働きがあるので、免疫力アップや身体の冷えを改善する効果もあります。
ビタミンを摂取するための食材は、ブロッコリー、かぼちゃ、ナッツ類、アボカド、レバー、柑橘類など
バランスの良い食事を摂ることはもちろん大切ですが、上記の食材を積極的に摂ることで、腸内環境が良くなります。
まとめ
腸はとても大事な働きをしていることが分かりました。腸内環境を整えることで、免疫力が上がったり、ダイエット効果もあります。腸を健康に保ち、毎日元気に過ごしましょう!